診療科目

呼吸器内科

診療内容

当院は日本呼吸器学会の認定施設であり一般呼吸器疾患(肺炎・気管支炎など)の診断治療のほか気管支・肺の悪性疾患に対してはCTや気管支鏡を用いて診 断し、放射線科や外科と協力して集学的治療を行っています。
気管支喘息の診断、治療、教育、肺気腫、結核後遺症などの肺機能低下患者にはリハビリテーションや在宅酸素療法を積極的に行っています。
また肺結核はもとより佐賀県の肺結核診断治療の拠点としての役割を果たしています。


政策医療・国立病院機構・呼吸器疾患について

国立病院機構となり、政策医療として十九の分野が定められ、分野毎にネットワークが構築されました。呼吸器ネットワークは近畿中央胸部疾患センターを頂点とし、九州では福岡東医療センターが基幹病院となり、当院は全国の他の四十四施設とともに専門施設に位置付けられています。
当院も呼吸器専門施設として結核疾患とその他の呼吸器疾患の診療と研究を行っています。

結核について

現在、年間約四万人の新規結核患者が発生しております。順調に減少すると思われていた結核はこのところ減少のスピードが鈍化しています。特に超高齢者、合併症を持つ高齢者、若年者、ホームレス、不法滞在外国人の結核の増加が問題となっております。世界に目を向ければ年間四〇〇万人余りが発病し、エイズの増加もあっていまだ増加中です。

結核はレントゲン写真を撮り、痰からの結核菌の確認によって診断されます。しかし顕微鏡で痰を検査しただけでは結核と区別のつかない非結核性抗酸菌症(非定型抗酸菌症)の菌もあって簡単には結核とは断定できません。今までは痰を六〜八週培養し生えた菌の性質を調べ診断しておりました。
結核でもないのに結核病棟に一ケ月以上も入院を強いられた患者様がいたわけです。患者様のためにも早期の細菌学的診断が求められ、当院では結核・非定型抗酸菌の迅速同定のためのPCR法やMGIT法を実施し一週以内に結果が出る体制を整備しています。

まずは不完全な治療による耐性菌の出現を防ぐことです。これにはきちんとした服薬の指導やDOTS(直接監視下投薬)が必要です。2週間、有効な薬剤がいけば、排菌量は、他者への感染のないレベルまで減少しますので家庭へ帰ることも出来ます。
薬剤の効かない耐性結核菌を持つ患者様への対策も求められております。最初から耐性菌を持つ患者様には別の効果のある薬剤を選ぶことです。このため薬剤感受性の三十日以内の報告体制の整備が求められております。

結核症は三〜四種類の抗結核薬を併用すれば六〜九ケ月の治療で治癒します。一種類の薬剤が効かないだけなら他の薬剤を用い治療期間を延長することにより治癒します。しかしリファンピシンとイソニアジトの二薬剤が効かない(多剤耐性)と治療は極めて困難となります。

結核は結核菌感染後数年から数十年を経て発病します。往年の結核の流行のため、中高年では多くの人は幼小児期に感染し、既に体内に結核菌を持っています。しかし若年者の多くは結核菌に未感染です。こういう方たちが耐性菌の感染を受け、結核を発病すると治療が困難となります。そこで多割耐性患者様のための特別の換気システムを備えた病室を現在整備しています。もちろん多剤耐性患者様の治療研究も必要です。ただ一施設では数例程度ですから、ネットワークでまとまって行うこととなっております。

先に述べました非定型抗酸菌症は現行の健康保険では治療できません。やむなく肺結核や気管支炎などの病名で治療しておりますがこの診断・治療法の研究も呼吸ネットワークの仕事となっております。
他の呼吸器感染症の免疫学的診断のため整備、ヘリカルCTや気管支ファイバーを使用した肺がんの診断及び治療、慢性呼吸不全の診断、病態解明、呼吸リハビリなども行っています。

呼吸器専門施設として呼吸器病棟をさらに整備充実させて参りますのでので宜しくお願いいたします。

注目されつつある呼吸器疾患 COPD(慢性閉塞性肺疾患)

呼吸器疾患の中で、肺ガンとともに増加が予想されるのが、性気管支炎や肺気腫です。症状が共通していて区別が困難なため、欧米ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ばれます。COPDの主な原因は喫煙です。喫煙のため気管支や肺胞が壊れ呼吸に障害が生じます。

  • 【症状】
    呼吸がスムーズにできす、少し動いただけで息苦しくなります。気管支の壁が炎症をおこしタンの量が増え、それを出そうとセキが多くなります。 また細菌の感染を受けやすく、ちょっとした風邪が治りにくくセキやタンが長引きます。また、空気を多くはきだそうと、無意識に余分な力を使い、疲れやすくなります。
    COPDは、軽いうちはあまり症状を感じません。しかし、放っておくとだんだん生活が不自由になり、生命に危険をおよばす怖い病気です。壊れた肺は元には戻りません。早く見つけてきっちりと対処すれば、急速に進行はしません。早期診断が必要なのです。
  • 【早く見つけるために】
    タバコを吸う、長電話でしゃべられない、風邪が治るのが前より遅い、階段を登るときや運動時に息切れする、タンやセキが多い。こんな人は、検査を受けた方がよいでしょう。
  • 【検査】
    検査はとても簡単で、痛くありません。一般に肺活量検査といわれ、スパイロメーターという機械で、息をはきだす力をはかって診断します。肺気腫の診断には、CT検査も有用です。
  • 【治療】 まず禁煙です。薬は、症状と程度に応じて違いますが効果のある、お薬も開発されています。

先に述べた症状のあるかたは一度受診されてください。

医師紹介

職名 氏名 専門分野 所属学会 資格など
医長 犬山 正仁 喘息
COPD
日本内科学会総合内科専門医
医長 小林 弘美 呼吸器内科 医学博士
日本内科学会認定医・専門医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
日本医師会認定産業医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
日本結核病学会結核・抗酸菌症認定医
日本がん治療認定医
日本プライマリケア連合学会認定医
医師 千布 節 呼吸器内科 日本内科学会認定医
日本医師会認定産業医

ページの先頭へ戻る